複数の香水を試し鼻が効かなくなったとき香りが蘇る意外な方法とは?
香水やお香は、元はと言えばキツい体臭や悪臭をごまかすためのエチケットとして発展したもの。
豪華絢爛たることの代名詞でもある、かのベルサイユ宮殿はトイレが少なかった、と言われています。「自然は広大なトイレ」とばかり、薔薇の咲き乱れる庭園で用を足していたのだそう。
貴婦人は用を足しに行くとき、「ちょっとそこまで薔薇を摘みに」と言っていたという逸話まで残っていますが、一体その庭園にどのような匂いが立ちこめていたものか?現代の我々には想像もつきません。
しかし、長らくその場で暮らしていれば、自然と鼻が慣れてきてしまいます。
喫煙習慣のない人には一発で分かる、喫煙者独特の匂いは、ほとんどの場合、喫煙者自身には自覚のないもの。
濡らしたタオルを室内中にぶんぶんと振り回すと匂いが消えると言います。学生時代、先生に隠れてタバコを吸っていた悪ガキの知恵でしょうか。
トイレにコーヒーの出がらしを置いているご家庭があります。炭(活性炭)の脱臭効果は一般にもよく知られているところですが、コーヒーの出がらしには活性炭の五倍以上の脱臭効果があるんだとか!
出がらしを脱臭剤として利用する場合は、新聞紙などに薄く広げてしばし放置し、乾かすだけでOK。器に入れて置いておいてもよいですし、排水溝ネットのようなものに詰めて使用してもよいでしょう。
出がらしにすら脱臭効果があるということは、コーヒー豆自体にはさらに強い脱臭効果がありそうです。
コーヒーは独特のアロマ(芳香)があり、それが心地よいリラックス感をもたらします。しかし、他の食品と一緒に挽き豆をおいておくと、食品にそのアロマが匂い移りしてしまうんです。脱臭剤としては、アロマの抜けた出がらしを使うのが正解。
コーヒー豆ですが、ご家庭のトイレ以外のところで見かけることがあります。香水売り場です。
余談ですが、香水を意味するフランス語のトワレと化粧室を意味するトイレ、発音はほぼ同じなんですね。
排尿・排便の匂いをごまかすために香水が発展し、香水を意味するEau de Toilette(オードトワレ)というコトバは直訳すると化粧水という意味になり、トイレのことを上品に言うとき、日本でも化粧室(パウダリー(=おしろい)ルーム)ということを考えると…、関連性があり、面白いですね!
いくつもの香水の匂いが複雑に立ちこめた場所では、出がらしどころか、アロマの残ったコーヒーの挽き豆を随所に置いていたにせよ、なお香水の匂いがつよく主張してくることは、一度でもあの場所に足を踏み入れたことがあれば、当然ご存じだと思います。
香水を試し嗅ぎするときも、このコーヒーの挽き豆が役に立ちます。いくつもの匂いを嗅ぎ続けてると、臭覚疲労といって鼻が麻痺し、匂いを感じられなくなる。そんなとき、コーヒーを嗅いで鼻をリセットするわけです。
コーヒー以外にも、鼻のリセットに役立つ匂いがあります。それは自分の体臭!
24時間、絶えず感じている自分の匂いには当然鼻も慣れています。いちばん自分が落ち着く匂いでもあるわけです。
プロの調香師さん(香水のプロディースなどをする)は、両手があかないこともしばしばなので、鼻が麻痺しそうになったら、ひょいと片腕を上げて自身の腋の匂いを嗅ぐんだそうです。
満員電車などで周囲の匂いに疲れたら、自分の手のひらを鼻にあててリラックスしてみてください!
体臭を隠すエチケットとして発展した香水ですが、他人の香水の匂いに悩まされたときの対抗手段として自分の体臭が役に立つ、というのは非常に興味深いことです!
1.[MENZ AVENUE]男のアンチエイジング体験隊【メンズコスメ/スキンケア/スカルプケア/メタボ対策 他】
2.ダイエット合宿 三調家
3.人間関係と恋愛を科学する雑学サイト-Little Riffle(リトルリフル)-
4.仕事や職場におけるカウンセリングはメンタルアシスタント
5.幸せ引き寄せ宇宙の法則
6.ヒプノ(催眠療法)と心理カウンセリング
7.株式会社ムツコ
8.ハッピーコンサルト
9.自宅療養研究所